Fujitsu The Possibilities are Infinite

元のページへ戻る

  1. ホーム >
  2. ITサービス、ソリューション >
  3. 医療ソリューション >
  4. 導入事例 >
  5. 社団医療法人 啓愛会 宝陽病院様

導入事例 社団医療法人 啓愛会 宝陽病院様

医療現場の業務効率と安全性の向上を実現
電子カルテまで見据えた最新のオーダリング


宮沢賢治が理想郷「イーハトーブ」と呼んだ岩手県花巻市で、地域に密着した医療をめざす社団医療法人 啓愛会 宝陽病院。啓愛会創立30周年記念事業の一環として、同病院は医事会計システムおよびオーダリング・システムを再構築しました。将来的な電子カルテ運用を見据えて導入されたHOPE/EGMAIN-NXは、看護・検査スタッフの業務効率と安全性の向上を実現しています。



 導入の背景 |  導入の経緯 |  導入の効果 |  将来の展望 

導入の背景


創立30周年を機に医療情報システムを刷新

 「良き医療と安らぎの環境」を理念とする社団医療法人 啓愛会(岩手県奥州市)は、同県花巻市・奥州市に3つの病院をはじめ、介護老人保健施設、認知症高齢者ホームなどを展開しています。その中の1つ宝陽病院は病床数200床・9診療科を有し、249床・6診療科の美希病院とともに中核的な医療施設。地域住民の高齢化が進む中で早い次期から訪問看護、在宅医療にも貢献しています。
 医事会計システムと外来処方のみのオーダリング・システムを運用してきた宝陽病院では、システムが老朽化し、度重なる診療報酬改定に耐えきれず、医事会計システムを刷新する必要に迫られていました。そこで同病院は、啓愛会創立30周年を迎えた2004年にその記念事業の一環として、医事会計システムのリプレースを行うとともに、外来処方だけにとどまっていたオーダリングを入院処方・各種検査・放射線・給食などに機能拡張しようと計画しました。
 ところが、利用してきた両システムの提供ベンダーが2006年4月の診療報酬改定に対応せず、医療情報事業から撤退することになったと告げられました。そのため、新たなベンダーによる医事会計システムとオーダリング・システムの再構築に乗り出すことになりました。

導入の経緯


改善リリースによるシステム改良の積極姿勢を評価


石原 敬夫 氏
宝陽病院 病院長

 2004年6月にベンダー・機種選定を開始した宝陽病院は、富士通を含む3社からの提案を受け、1年3カ月の検討を経て医事会計システム「HOPE/SX-J」、オーダリング・システム「HOPE/EGMAIN-NX」、訪問看護/介護システム「HOPE/WINCARE」の採用を決定しました。また、同じベンダーのシステムを利用してきた美希病院の医事会計システムとオーダリング・システムと美山病院の医事会計システムの再構築も行われ、美希病院へのHOPE/SX-JおよびHOPE/EGMAIN-NX、美山病院へのHOPE/SX-Jの導入を推進しました。
 当初はHOPE/X-WとEGMAINによる医事会計+オーダリングシステムを提案、その後に電子カルテ導入を視野に入れた他社との競合もあり、HOPE/Dr’noteによる再提案を経て、2005年7月に新たにリリースされたEGMAIN-NXが導入されました。
 宝陽病院では、医師が看護師などの病棟スタッフに指示を出す際に、緊急に対応すべき患者に対する処置を確実に伝えるため、「指示棒」と呼ばれる付せんをカルテに挟み込む手法が一般的に使われていました。宝陽病院 病院長 石原敬夫氏は、この指示棒に準ずる機能を持ち、緊急指示を確実に伝えられることをシステムの機能に求めていました。また、その機能を利用すれば、経過を注意深く見なければいけない患者を病棟医師が容易に把握できると考えていたからです。
 「一般病棟約90名の入院患者を人数が限られた医師で診療するためには、すべての患者さんのカルテを毎日参照することは不可能です。従来、紙カルテに付せんを付ける指示棒は看護師への重要な指示を伝達する仕組みですが、それをシステム上で利用できれば、重要患者をピックアップし、効率的に適切な医療行為ができると考えていました。HOPE/EGMAIN-NXには病棟マップの患者さん名にカラーの付せんを付加できる指示棒に準ずる機能があり、医師も容体を注意深く見なければいけない患者さんに重点的に対応できると評価しました」。石原氏は同ソリューションを選定した動機を、こう述べています。
 また、HOPE/EGMAIN-NXを選定したもう1つの大きな理由は、「富士通は改善リリースを提供して、システムの改良を積極的に推進していこうという姿勢がはっきりしていた」(石原氏)ことだったと指摘しています。

導入の効果


看護師・検査技師の業務効率と安全性の向上を実現

ナースセンター

 導入されたHOPE/EGMAIN-NXは、処方(外来・入院)、予約、検査、移動、給食など基本オーダに加え、リハビリや手術など一部を除いた同ソリューションが持つ拡張オーダ機能のほとんどを利用しています。オーダリング・システムが従来の外来処方に加えて、オーダ機能が大幅に拡大されたことにより、各スタッフの業務効率化と確実な指示による事故防止が図られました。システム稼動後に病院スタッフに行った数回のアンケート調査では、医師の多くが業務機能に満足し、看護師もプラス評価をしています。
 「特に検査科スタッフの評価が非常に高い。検査指示の伝票処理が減り、業務負担が軽減されたことに加え、スタッフが一日の検査計画を容易に立てられるようになったことを挙げており、飛躍的な業務の効率化を実現できたという評価しています。また、従来の手書きの指示書は文字の判読でミスにつながる危険性もありましたが、それがなくなったことが診療業務上の大きなメリットといえます」。石原氏はこう指摘し、HOPE/EGMAIN-NXが業務効率と医療の安全性向上に寄与していると評価しています。
 また、従来の検査指示では検査スタッフが手書きの予約カレンダーで検査日を調整した上で医師に連絡し、その後に医師や看護師が患者に伝えなければなりませんでしたが、システム導入後は医師が検査オーダを行う際に患者と検査科のスケジューリングがその場でカレンダー予約できるため、患者サービスの向上にも役立っていると語っています。
 オーダのペーパーレス化によって指示伝票の製作にかかっていた手間やコストがなくなったことも導入効果の1つだとも指摘しています。

将来の展望


電子カルテの導入でさらなる医療の質向上をめざす

 宝陽病院では、今後オーダ機能を透析や手術、処置などに広げていくとともに、近い将来にHOPE/EGMAIN-NXの電子カルテ機能へと利用範囲を広げていく計画。その点においても同ソリューションが柔軟なシステム構築と段階的な拡張が可能な点が大きな優位性になっていくと考えられます。


HOPE/EGMAIN-NX システム全体図

[図を拡大する]

施設概要

社団医療法人 啓愛会 宝陽病院

  • 所在地: 〒028-3111 岩手県花巻市石鳥谷町新堀第15地割23
  • TEL: 0198-45-6500
  • FAX: 0198-45-6765
  • 開業: 1982年11月
  • 病床数: 一般病床93床、療養病床108床
  • 診療科目: 内科、小児科、泌尿器科、外科、整形外科、形成外科、皮膚科、眼科
  • URL:http://keiaikai.ftw.jp/u20797.html

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。