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導入事例  橋本内科クリニック様

ホームドクターをめざして開院したクリニックが取り組むIT化による診療レベルの向上

クリニックの診療レベル向上をめざし電子カルテシステムを導入


橋本内科クリニックは、阪神・淡路大震災で営業を中止した神戸市営舞子ゴルフ場跡地の再開発で高層住宅や郊外型量販店が建ち並ぶ、神戸市垂水区多聞に2006年11月開院しました。「十分なコミュニケーション」「丁寧な診察・診療」「わかりやすくて、役に立つ説明」をモットーとし、院内検査機器の導入や外注検査機関との連携などによってクリニックの診療レベル向上を実現するため、その支援するツールとして診療所向け電子カルテシステム「HOPE/EGMAIN-CX」を導入しました。


 導入の背景 |  導入の経緯 |  導入の効果 |  将来の展望 

導入の背景


クリニックのおける診療レベルの維持に電子カルテは重要なツール


橋本  英隆  氏
橋本内科クリニック 院長

  橋本内科クリニック 院長の橋本英隆氏は、膠原病やリウマチなどの臨床免疫分野、糖尿病や甲状腺疾患などの内分泌代謝分野を専門領域とし、京都大学付属病院勤務、国家公務員共済組合連合会京阪奈病院の内科医長を務めてきました。その橋本氏が開業に踏み切った動機を次のように述べています。
  「大学病院等で専門医として診療にあたってきましたが、一人の患者さんに対して十分な診療時間を割くことに限界があり、患者さんの要望に応えられないというフラストレーションを抱いていました。多臓器障害を引き起こすことが多い膠原病などを専門にしていると、その領域だけでなく患者さん一人をトータルで看ていくことの重要性を感じ、ホームドクターとしての役割を担っていきたいと考え、開業に至りました」
  開業の意志をこう語る橋本氏は、食事療法や運動療法、漢方治療等も含めて健康管理の改善をめざした治療を目標とし、患者に満足される医療を提供できるよう「十分なコミュニケーション」「丁寧な診察・診療」「わかりやすくて、役に立つ説明」をモットーに診療業務にあたっています。
  また、開業に踏み切った背景には、「院内検査が可能な検査機器の導入がしやすくなったことや、特殊な検査などにおける病診連携ができる環境などが整ってきて、クリニックでも自分の考える診療レベルを維持できるようになったことがあります」と橋本氏は指摘しています。それを実現するために、電子カルテは重要なツールだという考えが導入の動機だと述べています。

導入の経緯


検査結果をオンラインで容易に電子カルテに反映できることを要件に選定

  電子カルテについては、以前に勤務していた病院で独自に開発したシステムを利用した経験があったという橋本氏ですが、その当時は使いにくさがあって良い印象は持っていなかったと述べています。
  「具体的には入院システムに問題があったのですが、紙カルテであれば自分たちでミスをカバーする工夫ができるものの、電子カルテではメーカーが提供する診療プロセスのロジックに依存するしかなく、しかもそのロジックが見えにくいために常に不安を持っていました」(橋本氏)
  そうした背景もあり、開院にあたってはオーダリング機能とレセコン機能だけを導入する予定でした。しかし、自宅内にクリニックを開設しようとしたときにカルテ保存スペースなどは極力抑えたいと考えたこと、また院内検査と外注検査オーダーと結果をカルテに効率的に反映させようとしたときには電子カルテが有効であるという結論に至ったと語っています。
  「私が専門としてきた臨床免疫分野や内分泌分野の診療では、検査の比重が非常に大きくなります。そうした検査結果を手作業で紙カルテに記入したり、検査結果用紙を貼ったりという作業は繁雑であるとともにミスを誘発するリスクにもなります。診療所向け電子カルテでも検査結果をオンラインでカルテ上に取り込むことが可能になってきたため導入に踏み切りました」(橋本氏)と電子カルテ導入の動機を述べています。
  橋本氏が電子カルテに求めた機能的要件は、院内および検査外注のオーダリング機能と、その検査データをオンラインでカルテ上にスムーズに取り込めること。ユーザービリティーとしては、過去の診療内容や投薬情報を容易に検索できることや、テンプレートを自分なりにアレンジして効率的な入力業務を実現できるかでした。そうした要件を基づいて、病院情報システムの常設展示場の1つである「MEDiPlaza WEST」(大阪)を訪れ、各社の診療所向け電子カルテをつぶさに検討。その結果、橋本氏が選定した電子カルテシステムが、「HOPE/EGMAIN-CX」だったわけです。
  「勤務医当時に他社の電子カルテで不便さを感じていた検索機能が、HOPE/EGMAIN-CXでは非常に充実しており、過去の症状から処方した薬などをキーワードで簡単に検索できる点を最も評価しました。また、テンプレート化した入力フォーマットがそろっている上に、自分で簡単にカスタマイズして使えることが、入力業務を効率化できると考えました」(橋本氏)

導入の効果


検査機器の導入と電子カルテとの連携などにより診療レベルが向上

  電子カルテの導入効果は、主要な要件通り、院内検査および外注検査の結果をオンラインでカルテ上に取り込めるようになったため、患者さんの容体把握が電子カルテ上で容易にできるようになったこと。また、外注検査のオーダーもオンラインでできるよう連携機能を整えたことにより、測定法の指示などがやりやすくなったことを挙げています。これは、開院の背景であった「院内検査が可能な検査機器の導入と電子カルテとの連携などにより、クリニックの診療レベルを向上」という実現目標の体制が整ったことを意味します。
  さらに橋本氏は、電子カルテの導入が看護師との情報共有を実現し、診療の効率化と質向上にも貢献すると期待しています。
  「看護師が診察前に患者さんの状態や検査結果をカルテに入力できれば、診察時にその状況が把握でき診察を効率化できます。また、情報共有によって慢性疾患の患者さんなどに対して看護師も適切なアドバイスなどができるようになります。そうした活用によって患者さんの満足できる診療が可能になると期待しています」(橋本氏)
  また、患者さんに対する診察内容や症状の説明では、検査データのビジュアル化などによってわかりやすい説明を可能にしたほか、カルテ情報をプリントして渡すことで休診時や救急時に他の医療機関にかかる際の基礎情報として役立てています。

将来の展望


画像データの取り込みとオンライン化による診療連携に期待

受付

  尿定性機や抹消血機などとHOPE/EGMAIN-CXとのオンライン化を実現した橋本内科クリニックですが、今後は外部検査も含めた検査画像データの電子カルテへの取り込みを実現していく計画です。「そのためにはシステム拡張が必要であり、コスト的な問題と診断に足る画質のデータをHOPE/EGMAIN-CXに取り込めれば、非常に有効に活用できると期待しています」(橋本氏)。
  また、現在は患者さんのカルテや紹介状をプリントアウトして渡し、他の診療機関との連携に役立てていますが、これらがオンライン化できれば診療連携が促進され、それが患者さんの大きなメリットになると期待しています。



施設概要

橋本内科クリニック

  • 所在地: 〒655-0052 兵庫県神戸市垂水区舞多聞東3-2-14
  • Tel: 078-781-3650
  • Fax: 078-787-5007
  • 院長: 橋本英隆氏
  • 設立: 2006年11月
  • 診療科目: 内科、リウマチ科
  • URL:http://www.myclinic.ne.jp/hashimotocl/

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。