導入事例 医療法人社団 嬉泉会 嬉泉病院様
部門間の情報共有によって実現する医療連携の促進と質の向上

血液透析を中心に腎臓治療に長年の実績を持ち、地域の透析センターとしての地位を得ている医療法人社団 嬉泉会 嬉泉病院。オーダリングから電子カルテシステムまで段階的に導入することで医療業務の標準化・効率化を実現するとともに、医療情報の共有によって部門間連携を促進し、医療の質向上をめざしています。そのソリューションとして採用されたのが、HOPE/EGMAIN-NXです。
導入の背景
医事会計システムのリプレースを機に段階的な情報化を推進

須藤 祐司 氏
嬉泉病院 病院長
血液透析を専門として腎臓治療に関して30余年の実績を誇る嬉泉病院は、葛飾区の地域医療連携の中でも腎臓内科専門病院、地域透析センターとしての位置付けを確立しています。また、患者の目線に立った地域ニーズに応える医療を志す同病院は、高齢化や足腰の弱い糖尿病患者の増加に対応するため、患者様宅と病院間の送迎車を運行するほか、訪問診療・看護にも力を注いでいます。
嬉泉病院では、長年運用してきた医事会計システムの更新時期を迎えていました。そのリプレースに合わせて、医療法人社団嬉泉会嬉泉病院長の須藤祐司氏の医療のIT化促進に向けた将来展望もあり、総合的な医療情報システムの段階的な導入をめざしていました。

(上)送迎車
(下)透析室

「医療の現場でIT化が進む中、電子カルテも近い将来に一般化するという考えを持っていました。そのため長期的な展望に立ち総合的な医療情報システムの構築をめざして、2003年8月にシステム導入に向けた勉強会を開始しました」。嬉泉病院長 須藤祐司氏は、医事会計システムのリプレースに合わせたオーダリングシステム、電子カルテへの段階的な導入に至る背景をこう述べています。
約100台の透析装置を有している同病院は、透析室が別棟の2カ所に分散していることもあり、2日に一度の割合で来院する透析患者様のカルテの運搬に手間がかかっていました。また、診療・看護業務の効率化を進めるために、診療科あるいは医師によって異なっていた業務プロセスを標準化したいという課題もありました。
導入の経緯
柔軟で段階的なシステム構築スタイルを要件にパッケージを選定

坂本 久雄 氏
嬉泉病院 事務次長
電子カルテ導入までを視野に入れたプロジェクトは、まず2004年10月に医事会計システムのHOPE/SX-Pを稼動、2006年3月にHOPE/EGMAIN-NXのオーダリング機能を、そして11月に電子カルテ機能や看護支援システムなどを稼働させました。
一連のシステム構築およびアフターフォローは、富士通ビジネスシステムによって実施されましたが、医事会計システムのリプレースから、オーダリング・システム、電子カルテシステムへという嬉泉病院の将来にわたる情報化計画に対して、適切な情報提供とシステム提案を行ったのが同社だったと評価しています。また、システム導入をスムーズに実施するために、段階的に機能導入していくことができる柔軟なシステム構築が可能であること、透析システムや看護支援システム、画像システムなど部門システムとの連携が容易にできることがHOPE/EGMAIN-NXを選んだ理由だったといいます。
診察室
「当病院の規模や将来的な計画に対して、勉強会の段階から有益な情報提供とともに柔軟なシステム構築スタイルを提案してくれたのが富士通ビジネスシステムと富士通でした。HOPE/EGMAIN-NXは、これまでの導入実績や実際に見学に行った身近な病院の評判、信頼性などからも採用に至った大きな理由です。また、栄養管理システムや調剤システムなど他社の部門システムとの連携のためのインタフェースを富士通で用意しているため、余計な開発コストをかけずに連携が実現できる点も評価しました」(嬉泉病院事務次長 坂本久雄氏)。
また、電子カルテに移行した場合、システム障害によって診療業務がストップすることを懸念していた坂本氏は、HOPE/EGMAIN-NXが独自の技術でデータベース・サーバーを二重化することで障害発生時の高可用性を実現している点を評価するとともに、障害対応などのアフターサービスにも富士通ビジネスシステムが万全な体制で臨んでくれるという期待もありました。
導入の効果
診療情報共有によって今まで以上の質の高い医療サービスを実現

受付
HOPE/EGMAIN-NXの導入によって、オーダー伝票がなくなったことや紙カルテの持ち出し・移動などによる業務の無駄がなくなったことが、スタッフにとって大きな効果だと述べています。
「これまでは検査や処置指示伝票から診療報酬計算を行うために伝票整理だけでもスタッフに大きな負荷がかかっていました。また、カルテを見たいと思っても、回診で医師や看護師が利用している、あるいは透析室に持ち出されているといったことが多く不便さを感じていましたが、電子カルテになって必要なときにいつでも閲覧できるようになりました」(事務次長 坂本氏)
さらに、診療業務・検査業務プロセスの標準化が実現でき、業務の能率が格段に向上したことも大きい。「非常勤医師が多いという事情もあって医師によって業務プロセスが異なることもありましたが、パッケージに合わせて業務を見直すことができ、目的であった業務プロセスの標準化・効率化が実現できました」(坂本氏)と述べています。
嬉泉病院では、現在、生体・検体検査システム、調剤支援システム、栄養管理・指導システム、勤務割システムなどとの連携を実現していますが、今後透析業務支援システムや各種診療画像システムとのデータ連携をさらに進め、すべてを電子カルテ上に反映していく予定。「透析患者様は2日に1回来院するため、透析記録紙を紙カルテに添付するだけでもカルテ用紙を膨大にする要因でした。すべての診療データが電子カルテ上に取り込まれていけば、カルテ保管スペースの大幅な削減も期待できます」(坂本氏)と、システム連携の効果に期待しています。
そして、電子カルテシステムによって、診療情報を医療部門、看護部門など各部門の情報共有が実現できれば、医療の質がさらに向上することができると期待を寄せています。
「一人の患者さんにかかわる人たちが、どのような方針でどんな治療や指導を実施しているのか情報を共有でき、部門間医療連携が促進されるとともに質の向上につながると期待しています」(病院長 須藤氏)と強調しています。
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施設概要
医療法人社団 嬉泉会 嬉泉病院
- 所在地: 〒125-0041 東京都葛飾区東金町1-35-8
- TEL: 03-3600-9001
- FAX: 03-3600-9010
- 病院長: 須藤祐司氏(嬉泉会理事長)
- 設立: 1973年
- 病床数: 一般病床26床、療養病床34床
- 診療科目: 一般内科、消化器科、循環器科
- 職員数: 163名
- URL:http://www.kisen.or.jp/
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