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導入事例  たものき内科クリニック様

電子カルテシステムと画像ファイリング機能の連携で効率的な診療を提供


充実したサポート体制により2か月間の短期間で稼働を実現
秋田県北東部に位置する大館市に2008年6月、内科と消化器内科を標榜する、たものき内科クリニックが開院しました。田面木友久(たものきともひさ)院長は、内視鏡装置やX線撮影装置をはじめとした各種検査機器をそろえるとともに、富士通の電子カルテシステムHOPE/EGMAIN-CXに画像ファイリングなどの機能が連携したシステム〔Luneo-CX(注1):コニカミノルタヘルスケア株式会社〕を導入。日常診療の中で活用しています。電子カルテシステムを使うのは初めてだった田面木院長に約2か月という短期間で稼働させた導入方法とその後のご感想をうかがいました。



 IT化のねらいと導入準備  | システム構成と運用 | 導入メリットと今後の展望


 IT化のねらいと導入準備


施設内のスペースを有効活用するためオールインワンシステムを導入

ペーパーレス・フィルムレス化で保管スペースを不要に

Q:開院の経緯とクリニックの特徴をお聞かせください。

田面木  友久
院長

田面木氏:10年以上北海道で勤務医をしていましたが、高齢の両親がいるので、2006年7月から実家のある大館市の病院に勤務しました。自宅のある北海道と大館市を行き来する生活の中で、もう少し腰を落ち着けて診療したいと考え、2008年3月末に病院を退職し、同年6月にたものき内科クリニックを開院しました。
  患者さんの役に立つ医療機関でありたいという思いから、開院当初から週1日午後に在宅医療を行っています。また、私の専門が消化器領域であることから内視鏡検査に力を入れているほか超音波診断装置、X線撮影装置などをそろえて、質の高い検査の提供を心がけています。

Q:クリニックのIT化を検討されたきっかけは何かありましたか。

田面木氏:電子カルテシステムやオーダリングシステムの使用経験がまったくなかったため、開業を決めた当初は導入を考えていませでした。しかし、取引先の医療機器販売会社からの助言もあって、IT化は時代の流れだと思うようになりました。さらに、紙カルテで運用している開業医の友人から、カルテ保管庫の場所を確保することが大変だという話を聞きIT化を本格的に検討し始めました。

カルテと画像を1台で扱えるオールインワンシステムを選定

Q:システムの選定はどのように行っていったのでしょうか。

田面木院長の診察の様子。電子カルテシステムや画像ファイリングなど、すべての機能が1台のマウスとキーボードで扱えるため、操作性が良く、診察室の机の上のスペースを確保できると評価しています。

田面木氏:電子カルテシステムなどの知識がほとんどなかったため、医療機器販売会社からアドバイスを受けながら、選定を進めていきました。その中で候補に挙がったのが、富士通の電子カルテシステムHOPE/EGMAIN-CXにコニカミノルタヘルスケアのビューワ、画像ファイリング、CRコンソールの機能が連携し、1台の端末ですべてを使用できるLuneo-CXです。カルテとフィルムの保管スペースを削減したいと考えていた当クリニックの要望に合うシステムだと思い、最終的にデモンストレーションで操作性を確認し、Luneo-CXの採用を決めました。

Q:システムの導入準備で何か苦労されたことはありましたか。

田面木氏:本格的に開院準備を開始したのが、病院を退職してからだったので、約2か月という短期間で電子カルテシステムを稼働させなければいけませんでした。しかし、電子カルテシステムを担当する株式会社シグマソリューションズの担当者や接続する装置メーカーの担当者が協調して準備を進めてくれたため、苦労することはありませんでした。ただしシミュレーションを行ったのが開院の数日前になってしまいました。そのため、開院後に診療を行いながら運用や設定を見直していきました。稼働後もシグマソリューションズの担当者が常駐する期間を延長して対応してくれたため、操作などでわからないことがあってもすぐに解決することができました。サポート体制がしっかりしていたことが、短期間でスムーズに導入できた大きな要因だと思います。


 システム構成と運用


HOPE/EGMAIN-CXから検査画像すべての呼び出しが可能

内視鏡画像や心電図のデータも高精細モニタで参照

Q:システム構成についてお教えください。

田面木氏:診察室にカルテ表示用のモニタと検査画像表示用の高精細モニタがセットになったLuneo-CXの端末を設置しています。Luneo-CXには、内視鏡、超音波、X線の画像や心電図の検査データをすべて保存して、カルテの画面から確認したい検査をクリックし、高精細モニタに表示しています。画像はカルテ用のモニタにも表示可能です。このほか、処置室にHOPE/EGMAIN-CX、受付に医療事務システムHOPE/SX-JとHOPE/EGMAIN-CX 共通の端末を1台ずつ設置しています。

Q:診療の流れをシステム活用と合わせてご説明ください。

田面木氏:初診の患者さんが来院すると、問診票に記入します。また、受付スタッフはHOPE/SX-J患者情報入力し、その内容はHOPE/EGMAIN-CXに送られます。一方、問診票はそのまま診察室に届けられます。これは、診察までの待ち時間が短いため、すぐに診察に移れるように問診票の内容は会計終了後に入力するようにしているためです。また、当クリニックは、カルテはペーパーレスですが、患者さんの所在や診療の流れを把握しやすくするために、一部紙運用を残し、オーダー内容などを記入する受診票をスタッフ間で受け渡しています。
  患者さんは、まず処置室で血圧や体温を測った後、診察室に来ます。診察が終わると処置や検査に移りますが、状況によっては私が入力している間でも、受診票を看護師に渡して処置を開始することで、少しでも患者さんの待ち時間が軽減できるように努めています。最終的に、処置室の電子カルテシステムで看護師がオーダー内容を確認して、実施漏れがないかをチェックします。
  また、電子カルテシステムと、内視鏡装置、超音波診断装置、CR、心電図装置はすべて同じIDで紐付けされているため、検査の際に、受診票を見て装置に接続された入力端末やCRコンソールにIDを入力します。撮影された画像はすぐに診察室の高精細モニタで確認できるので、検査後に患者さんに画像を見せながら結果の説明をします。
  すべての診療内容の入力が終わり、会計に受診票が届くと、受付スタッフが会計作業を始めます。このように、当クリニックでは紙運用を補助的に活用することで、よりスムーズな診療が行えています。

CR(手前)とコンソール(奥)。受診票を見ながらコンソールに患者さんのID を入力し、情報を呼び出して撮影します。
内視鏡装置(左)とID入力用の端末(右)。患者さんの負担が少ない経鼻内視鏡を取り入れているほか、大腸の内視鏡検査でポリープが見つかれば当日に切除まで行っています。
処置室でのHOPE/EGMAIN-CXの運用。一部紙運用を残し、指示内容を電子カルテシステム画面と合わてチェックすることで、確実な処置・検査の実施につなげています。

 導入メリットと今後の展望


省スペースと省力化によるコストダウン今後は地域連携への応用にも期待

ワンクリックでの処方やカルテへの画像添付で業務の効率化を実現

Q:実際に運用してみて、IT化のメリットをどのように感じていますか。

前列左から、富沢芳子看護師、高橋祐子看護師。後列左から、田面木美代子事務長、田面木友久院長、橋裕美事務員。

田面木氏:開院前に期待していたとおり、カルテとフィルムの保管庫が不要なため、スペースを有効に活用できています。また、電子カルテシステムから過去のカルテや画像を容易に検索できるため、患者さんへの迅速な説明が行えます。検査結果を時系列やグラフで表示したり、高精細モニタに前回と今回の検査画像を並べて表示することで、視覚的にわかりやすい説明もできています。このほか、慢性疾患の患者さんで、前回と同じ処方の場合は、データをコピーできるので入力する必要がなく、非常に効率的です。紙カルテでは過去に自分で記載した文字が読みにくいこともありましたが、電子カルテシステムではそういった心配がありません。
  また、画像ファイリングの機能とシームレスに連携していることで、高精細モニタに表示されている画像をドラッグ・アンド・ドロップで電子カルテシステムに張り付けることができ、内容の充実したカルテが容易に作成できるというメリットもあります。
  稼働から約1 年を迎え、患者さんのデータもだいぶ蓄積されてきました。保管庫の場所代、カルテとフィルムを探し回る人件費の抑制、業務の効率化のメリットを考えると、導入時のコストはかかりますが、ITの導入は満足できる効果がありますし、今では安い投資だったと思っています。

地域全体でのIT化推進に期待

Q:今後の展望をお聞かせください。

田面木氏:患者さんの要望があれば、在宅医療の日数を増やしていきたいと考えています。また、クリニックにとどまらず、介護や福祉の事業にも取り組み、さらに地域に貢献していきたいです。IT化については、現在紙運用で行っている紹介先の病院や訪問介護ステーションとの患者さんの情報のやりとりを、ネットワークでできるようになることが理想です。そうすれば、さらに効率良く、質の高い医療を患者さんに提供できるはずです。


(注1) Luneo-CXは、富士通の電子カルテシステムHOPE/EGMAIN-CXとコニカミノルタヘルスケアのビューワ、画像ファイリング、CRコンソールの機能が連携し、1台の端末に4つの機能が一体化したシステム。
たものき内科クリニックのHOPE/EGMAIN-CX システム構成図

[図を拡大する]

(たものき内科クリニックのHOPE/EGMAIN-CX の導入については、株式会社シグマソリューションズ様のご協力をいただきました)

施設概要

たものき内科クリニック

  • 所在地: 〒017-0846  秋田県大館市常盤木町21-8
  • Tel: 095-857-3533
  • Fax: 095-857-2572

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。