![]() |
|
|
|
|
|
|
|
SAP R/3でシステムを構築する場合、開発機・検証機・本番機でサーバを1台ずつ用意するのが一般的だ。そこで、ドメイン生成(パーティション機能)やマルチユーザ環境に優れ、大規模システムのプラットフォームとして実績が豊富なSolarisが有効となる。「富士通の『PRIMEPOWER』なら、複数台分のサーバの役割を1台で実現できます。これは面白いと思いました」(小林真哉氏)。 これに加えて、PRIMEPOWERの圧倒的な処理能力も大きな魅力であった。小林 博氏は「SAP R/3のSD(販売管理)アプリケーションはかなりのCPUパワーが必要となります。そこで、セントラルサーバは最高レベルの性能を持ったものにしたいと考え、各メーカーのハイエンドUNIXサーバでベンチマークテストを行ったところ、PRIMEPOWER 2000(最上位モデル)が他に比べて40%も高速でした。このパフォーマンスを高く評価しました」と語る。 また、PRIMEPOWERの信頼性・可用性についても満足している。「ECC(メモリエラー等の自動検知・訂正)機能を多重に装備し、安定したSolarisを標準OSとするPRIMEPOWERなら、高額・複雑なクラスタ構成にしなくても十分に安全性を確保できると判断し、1台で運用しています。実際に、本稼働開始以来トラブルは一度も起きていません」(小林 博氏)。 医薬品という社会的に重要な製品を扱う業種なだけに、無用なシステムダウンは絶対に許されない。そこで、システムの社外設置を決めていた同社では、アウトソーサ各社のインフラやサービスを徹底的に調査。その結果、セキュリティー対策や耐震性に優れた「富士通館林システムセンター」で運用することを決めた。また、SLA(Service Level Agreement)に対する積極的な取り組みも決め手となった。 SAP R/3をコアとしたシステム全体の運用管理・性能監視は、富士通の統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」が、BMCソフトウェア社の「PATROL」もコントロールしながら行っている。 日々のバックアップ業務についても、小林真哉氏は「富士通のディスクアレイ『ETERNUS GR700 series』が持つOPC(瞬時コピー)機能によって、業務の運用停止時間を最小限に抑えることができました」と説明する。なお、ストレージ運用はSSP(Storage Service Provider)方式で契約したことにより、初期導入コストの削減とディスク増設時のスピードアップが図られている。
今回のシステムでは、SAP R/3の新機能である「PP-MES」(生産実行システム)を他社に先駆けて採用。この機能は世界的に見てもまだ実績がなかったため、同社への導入はSAP本社(ドイツ)の直轄プロジェクトにもなった。作業としては、SAP本社から送られてきたコードを富士通のBASISメンバーが第一製薬の開発環境で検証、問題がなければそのまま本番環境に移行するという形で行われた。 「いわば、当社の中に独自のコンピテンスセンターがあるようなものです。一緒に構築作業にあたってくれた富士通のBASISメンバーは、本当によくやってくれました」と小林 博氏は振り返る。 SAP R/3ベースの新基幹業務システムをビッグバン導入した第一製薬。「このシステムをCOBOLで開発した場合、プログラムは約400〜450万ステップ、金額にすれば約100億円弱の規模になると試算していました。SAP R/3を選んだことで約40億円の予算で実現でき、コスト的にも大成功だったと思います」と小林 博氏は満足げに語る。 第一製薬では、さらに戦略的なビジネスを推進すべく、今後もシステムを拡充していく予定だ。四居氏は「医薬品業界では、実験データの国際共有や承認申請の標準化など、グローバルなIT活用が一層求められています。今後も富士通の提案とサポートに大いに期待しています」と抱負を語った。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|