EJB構築事例
営業基幹システム
[索引]
富士通営業基幹システムとは |
開発環境 |
EJB採用の狙い |
開発のポイント |
評価
富士通では社内の営業基幹システムを新しく構築する際、EJBコンポーネントを使用しました。 その内容について紹介します。
富士通営業基幹システムとは
富士通の営業活動である、商談、見積から、手配、検収に至るまでの一連の事務処理を扱うシステムです。 約6000人の営業からの入力作業は月末、期末、夕方以降に集中するため、極めて高い耐久性を要求されます。 全体のうち、サービス系商品(約10万オーダー、30万明細)を扱うWebベースのシステムを、Java/EJBを使って開発し、2001年5月にサービス開始しました。 開発環境は、INTERSTAGE APWORKS、実行環境はINTERSTAGE Application Serverを使用、JDKは途中から最新のJDK1.3に切り替えました。 サーバ構成は下図のようになります。 図中の中央のバックAPL/DBサーバ(GP7000F-2000、Solaris)が今回開発したシステム部分に当たります。 この部分のアプリケーションはEJBコンポーネントを使用して開発されており、手配、検収、解約のオンライン処理に適用しています。
(注) SafeCLUSTER:365日・24時間のビジネスを支えるクラスタシステム
開発環境
開発環境は以下のようになります。
| 項目 | 開発環境 | |
|---|---|---|
| クライアント | JDKのレベル | JDK1.3 |
| GUIコンポーネント | ComponentAA/Client J | |
| 開発ツール | INTERSTAGE APWORKS Enterprise Edition | |
| WWWブラウザ | Netscape Communicator 4.05以上 | |
| サーバ | EJB環境 | INTERSTAGE Application Server V3.0(EJB1.1対応) |
| JDKのレベル | JDK1.3 | |
| DB | SymfoWARE Server Enterprise Edition V3.2 | |
| コンポーネント | ComponentAA/Ejbean Pattern | |
| 開発ツール | INTERSTAGE APWORKS Enterprise Edition | |
| 資産管理ツール | PowerGEM Plus |
EJB採用の狙い
今回EJBを採用した狙いは、大きく3点です。
- 自社のシステムを最新技術/製品で作りたい。
- 今後10年は使える保守性を持ったシステムを構築したい。
- 高生産性を狙いたい。
開発のポイント
- 要員育成
- 開発作業に先行して、プロトタイプ開発プロジェクトと、実際の開発経験を踏んだ2ヶ月間のスタートアッププロジェクトを起こし、プログラミング経験を積ませた上で、開発にのぞみました。
- EJBコンポーネント
- 本システムでは、富士通コンポーネントセンターから提供されているComponentAA/Ejbean Patternの階層モデル、単純モデルの2つのEJBによるビジネスコンポーネントを適用しています。 階層モデルは、複数のエンティティが階層構造を持つアプリケーションに適用するもので、このシステムでは商品階層構造に対応したオーダー情報で適用しました。 単純モデルは構造を持たないエンティティを扱うもので、マスタ管理などに多数使われました。
評価
評価として、以下の2点が上げられます。
- 大規模基幹系システムに対してJava/EJBの適用可能性が実証できました。
- ComponenAA/Ejbean PatternがEJB仕様の詳細を隠蔽し、全員がEJB仕様を知らなくても、コンポーネントの使い方さえわかれば開発ができました。 また、単純モデルを適用するアプリケーションの多くは、関連の自動生成ツールを用いることでソースコードの約80%を自動化できました。 EJBを使ったアプリケーション開発において、生産性や品質向上を狙うには、このようなEJBコンポーネントは必須といえます。
