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導入事例 浦和ルーテル学院 小・中・高等学校様

保護者の安心を支える登下校確認システム
RFIDタグと連絡メールで、児童の登下校情報を把握・連絡

[2005年12月22日 掲載]

導入事例キーワード
業種 学校
ソリューション 安心安全
製品 登下校お知らせサービス(本文中は「登下校確認システム」)
学校連絡網サービス(本文中は「連絡メール」)
課題と効果
1 児童一人一人の登下校状況を、正確かつ迅速に把握する アクティブ型RFIDタグ(注1)で、各児童の登下校を自動感知。教職員は、パソコンの一覧画面でリアルタイムに登下校状況を確認できる
2 保護者の方々に対し、児童の登下校時刻を正確に通知する 児童の登下校時刻を、各保護者にメールで即時送信。保護者の不安を解消し、電話による登下校状況の問い合わせ件数を減らした
3 教職員および保護者の方々に、システムをスムーズに定着させる ASP(注2)ならではの手軽さと使い勝手の良さが、1学期という短期間で、システムを全校に定着させた

浦和ルーテル学院様では、初等部児童に対する安全対策の一環として、登下校状況の把握には常に注意を払ってきました。しかし社会の治安悪化が進むなか、登下校状況をより確実に把握し、しかも保護者の不安を解消できるシステムを導入する必要性を感じ、検討を進めていました。その結果として導入されたのが、児童のランドセルに入れたアクティブ型RFIDタグで登下校状況を把握する「登下校確認システム」です。このシステムの導入により、学校側では児童一人一人の登下校状況をリアルタイムに把握できるようになったため、能動的な安全対策が可能になりました。保護者の方々には、携帯電話などに登下校時刻確認メールが自動送信されるため、登下校に関する問い合わせの電話がほぼなくなりました。導入・運用が手軽なこともあり、連絡事項をメールで一斉送信する「連絡メール」サービスと併せて、今では浦和ルーテル学院様および保護者の方々にすっかり浸透・定着しています。

導入の背景

治安の悪化が進むなか、児童を預かる学校にとって安全対策は重要な義務

藤倉 二三男
浦和ルーテル学院 小・中・高等学校長

「こんにちは!」と子供たちの元気な声が響く浦和ルーテル学院様は、「小・中・高の12年一貫教育」を柱とする、50余年の歴史を持つ学院です。「一人一人を大切に育てる」という方針のもと、生徒の感性を育て、個性を伸ばしていくための充実した教育環境を提供しています。

大切な生徒を預かる学校、特に年齢の低い児童を預かる小学校にとって、世間を震撼させた2001年6月の小学校児童殺傷事件以来、社会全体の治安悪化は大きな問題となっています。浦和ルーテル学院様でも、生徒の安全を守るために常に細心の注意を払い、防犯対策を講じてきました。

「当学院では、初等部(小学校)入学時から電車とスクールバスを利用して通学している児童が多く、通学に時間がかかります。保護者の方々にとっても、子供が無事に登校したか、定時に帰宅するかというのは大きな不安材料ではないかと思います。学院側でも、以前から児童の登下校に関しては状況をより確実に把握し、問題や問い合わせにはすぐに対処できるよう徹底しておりました。たとえば下校については、児童がスクールバスに乗る際、担任が必ず一人一人見届けることになっております。時代に応じた安全対策を進めること、これは児童を預かる我々にとっての重要な義務であり、責任です。その一環として、児童の登下校状況についても、より正確かつ迅速に把握する方法はないかと検討を進めていました。」と、藤倉 二三男校長は語ります。

システムの概要

アクティブ型RFIDタグにより、児童がランドセルを背負って玄関を通るだけで登下校時刻を記録

初等部全児童の登下校状況を的確に把握することにより安全性を高め、保護者の方々の不安を解消し、しかも手軽に使いこなせるシステムが欲しい。そのご要望に対し、学院のマルチメディア室の整備等を担当していた富士通がご提案したのが、「登下校確認システム」でした。
このシステムでは、アクティブ型RFIDタグを利用して個々の児童を認識し、登下校時刻を記録しています。

アクティブ型RFIDタグの最大の特長は、タグを専用のゲートに通したり、センサーに接触させたりする必要がないということです。タグ自体が人体に無害な微弱電波を常に発しており、受信機から半径約10メートル(以下、m)以内に入ると自動的に通信が行われ、情報が記録されます。
浦和ルーテル学院様では、児童がこのタグを常時ランドセルの中に入れています(写真参照)。受信機は、初等部の児童が登下校に利用する玄関の天井に設置。朝の登校時間帯に児童がその下を通ると、登校時刻がサーバに記録され、同時に保護者の携帯電話やパソコンへ登校時刻確認メールが自動発信されます。下校の時間帯も同様に、下校時刻の記録と、保護者への下校時刻確認メールの発信が行われます。 受信機は通信範囲内に入った複数のタグを同時に認識できるため、一度に大勢の児童が、不規則な動きで玄関を通過しても、それぞれ時刻を記録しています。そのため、児童は自由な動きを妨げられることがなく、システムを意識することもありません。

また、タグ自体に記録されているのは認識用の数字情報だけで、名前や電話番号等といった個人情報は全く記録されていません。そのため、もしタグを紛失しても、個人情報が漏れるという心配はありません。

保護者側の連絡先メールアドレス登録についても、保護者の方々がそれぞれ登録用サイトにアクセスし、パスワード等を設定した上で、メールアドレスを入力するシステムになっています。
「メールアドレスは3つまで登録できるので、祖父母のメールアドレスも登録し、下校時のお迎えに役立てているご家庭もあります。保護者ご自身がメールアドレスという個人情報を管理でき、しかも学校側の作業負担も減らせるというのは、運用上大きなメリットでした。」(藤倉校長)

システム構成図:浦和ルーテル学院様

導入の効果

登下校状況の即時把握が、学院での積極的な安全対策をより確実なものにし、保護者へ安心を提供

「登下校確認システムの導入以降、保護者からの登下校の問い合わせは明らかに減少しました。以前は、『今朝、うちの子は出かけるときに少し体調が悪そうだったので心配です。ちゃんと登校しているでしょうか?』『うちの子がまだ帰宅していません。いつもの時刻に下校しているでしょうか?』といった問い合わせがしばしばありました。そのたびに、電話を受けた者が教室まで登校を確認しに行ったり、担任を探して下校を見届けたかどうか確認していたのです。今は登下校時刻が即時にメールで連絡されますから、保護者の方々がご自身で、登校の確認や帰宅時刻の予想をすることができます。学校側でも、登下校状況の一覧をリアルタイムにパソコン画面で確認できるので、より迅速な対処が可能になりました。たとえば、欠席の場合は朝7時30分から8時までに連絡を入れることになっていますが、登校状況と欠席の連絡に不一致があった場合、すぐ保護者に電話するなどの能動的な安全対策が取れます。」(藤倉校長)

浦和ルーテル学院様では、2005年の1学期から本システムの試行を開始していますが、6月には本格稼動に入り、9月には教職員にも保護者の方々にもすっかり定着したということです。この早さの理由として、富士通システムセンター(注3)を利用したASPサービスであり、サーバ設置や専用ソフト導入等の負荷がかからず手軽に利用できる、という点が挙げられます。

「我々としても、導入に不安がなかったわけではありません。『本当に自分たちでも使いこなせるのか?』『逆に仕事が増えるのではないか?』という声もありました。しかし、システムの導入も保護者への定着も、非常にスムーズでした。予想以上に手間がかからず、使い勝手が良かったということでしょう。登下校時間帯の設定等は1~2名の職員が少しの手間をかけるだけで十分ですし、パソコン画面で登下校状況一覧を確認するのも特別な知識は必要なく簡単でしたから、教職員もすぐに慣れました。オプションのサポートサービスを利用し、試行期間中には富士通の担当者にお願いして、教職員や保護者の方々からの質問に答えてもらうといった準備をしたのも、成功の一因だと思います。」(藤倉校長)

将来の展望

侵入者の感知・通報など、より強固な安全対策も検討

浦和ルーテル学院様では、初等部対象の登下校確認システムのほか、初・中・高等部の全員を対象とした「連絡メール」のサービスをご利用いただいています。これは、全校・学年・クラス・部活などのグループ単位で、保護者の方々への連絡事項をメールで一斉送信するサービスです。

以前は浦和ルーテル学院様でも、各ご家庭の電話番号を記載した名簿及び連絡網を作成・配布し、電話を使って連絡を順次伝達していました。しかし電話の場合は、「伝言ゲーム」状態になって正確さに欠ける、留守のご家庭があると伝達が遅れる、といった問題が発生しがちです。個人情報保護法の遵守という観点から名簿を廃止したいというご要望もあり、連絡メールも併せてご導入いただきました。

「連絡メールは教職員が積極的に活用しています。夏期休暇中の部活の日時変更などには、大変役立ちました。また、遠足や校外学習からの帰校が交通事情などにより遅れそうなときは、まず連絡メールで事情を送信しておき、さらに登下校確認システムで実際の下校時刻が送信されるといった2重の対応を取れるのも便利です。」(藤倉校長)

浦和ルーテル学院様では現在、部外者の出入り口を1ヶ所に限定する、扉をオートロックにする、警備員を配置するといった侵入者対策を行なっていますが、今後は登下校確認システムの機能アップも視野に入れたいとのこと。生徒を思う心が、浦和ルーテル学院様の安全対策を常に推進させています。

(注)登下校確認システムには、タグを持たない侵入者を感知・通報するための赤外線センサーやパトライトがオプションとして用意されています。

【浦和ルーテル学院 小・中・高等学校様 学院概要】

所在地 〒330-8563 埼玉県さいたま市浦和区駒場1丁目22番18号
校長 藤倉二三男
沿革 1953年アメリカのルーテル教団により、聖望学園小学校として創立。1963年中学校、1970年高等学校を設置し、小中高12年間一貫教育を開始。
建学の精神 「神と人とを愛する人間、神と人とに愛される人間」
特色 ミッションスクールとしてキリスト教の精神に基づいた人間教育に力を入れている。また開校当初より小学校1年次からの英語教育を取り入れている。中学・高校では夏休みの4週間を活用した米国研修、高校では米国・カナダ等のプロテスタント系高校へ1年間留学など、充実したプログラムが整っている。米国からも中高生が日本研修に継続的に訪れ、交流を通してお互いの国際理解を深めている。大学への進学実績も高い。少人数授業での親身な指導のもと、生徒一人ひとりの力と願いをくみとり、難関大学進学や留学など最適な進路をかなえている。
ホームページ 浦和ルーテル学院:URAWA LUTHERAN SCHOOL

【ご紹介した製品・サービス】

【導入事例(PDF版)】

用語解説

注1: アクティブ型RFIDタグ
RFIDはRadio Frequency IDentificationの略称。アクティブ型RFIDタグは、タグ自身から発信されている微弱な電波を使って記録情報を送受信し、物体の識別が行える、小型で軽量な無線ICチップ。10m程度離れた受信機で情報を読み取ることが可能。
注2: ASP
Application Service Providerの略称。インターネット経由で、各種アプリケーションを提供するサービス。インターネットに接続できる環境とWebブラウザがあればアプリケーションを利用できるため、手軽に利用できるという特長がある。
注3: 富士通システムセンター
地震や火災などの各種災害対策を施した堅牢なファシリティと、外部からの人的脅威にも対応した万全のセキュリティを備えた、富士通のアウトソーシングセンター。専任のエキスパートが、24時間365日運用/監視している。情報システムの構築から運用保守までの関連業務を、必要な機器とともに提供するアウトソーシングサービスや、災害時にシステム復旧の環境提供支援を行うバックアップサービスなどを提供している。

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