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かけがえのない園児の安心・安全を守るために
「手のひら静脈認証 入園管理システム」を導入


ハピネス神石保育園様 導入事例


先進のセキュリティシステム「手のひら静脈認証 入園管理システム」(以下「手のひら静脈認証」)を導入し、園内の安心・安全を強化するとともに、これまでスタッフに負担をかけていた管理業務を軽減。

[ 2008年2月26日掲載 ]


導入事例概要
業種: 保育園
ソリューション: フィジカルセキュリティソリューション
製品: 手のひら静脈認証 入退室管理装置 SG-2000シリーズ

ハピネス神石保育園様は、大阪府堺市の閑静な住宅地にある保育園です。2007年4月の開園以来、かけがえのない子どもたちの安全を守るためにセキュリティ強化に取り組んできました。しかし、万全さを追求するあまり、管理スタッフのオーバーワークという問題に直面することになりました。その解決に向けて導入したのが富士通の「手のひら静脈認証」。セキュリティ管理の強化、業務の効率化に加えて、安全に対する真剣な姿勢を広くアピールするという点でも大きな効果を発揮しています。

課題と効果
1 近年大きなテーマとなっているセキュリティ管理を強化する 入園管理に、先進かつ使い勝手のよい「手のひら静脈認証」を導入
セキュリティ強化とともに管理業務の効率化を追求
2 保護者の個人情報に配慮する 個人情報に関わる指紋ではなく、手のひら静脈による認証によって、利用者の抵抗感を軽減

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導入の背景

大きな負担と気配りが求められていた保護者の入園管理

盛尾 憲子
ハピネス神石保育園 管理責任者

ハピネス神石保育園様は、堺市を中心に大阪府南部で老人福祉施設などを運営する社会福祉法人 大阪福祉会様(以下、大阪福祉会様)が2007年4月に開園した保育園です。開放的で充実した保育環境のもと、現在約145名の子どもたちが通っており、園内はいつも明るい笑顔であふれています。

いくつかのニュースを例にあげるまでもなく、最近、教育や公共などの施設で重大事件が多発しています。かけがえのない子どもたちを預かる保育園にとって、このようなトラブルを未然に防ぐことは何よりも重大なテーマ。ハピネス神石保育園様も開園以来、セキュリティ強化に多大な力を注いできました。
ところが、このセキュリティに万全さを追求するあまり、思わぬ課題に直面することになったのです。それは、管理スタッフのオーバーワークという問題でした。管理責任者である盛尾憲子氏は次のように語ります。

「保護者の方が園児さんの送迎で来園する際、事務室にいるスタッフがデスク上にあるボタンを操作してエントランスのドアを開閉していました。しかし、この場合、事務所に来訪者があった時や電話対応時には保護者の方を待たせてしまい、迷惑をお掛けすることが多々ありました。そのため、一人の管理スタッフが付きっきりで対応しなければならなかったのです。」(盛尾憲子氏)

来園者の確認は、TVカメラ付インターフォンで行っていました。ところが、このインターフォンのモニターが不鮮明なため、スタッフが窓辺まで寄って直接視認することが常習化していたのです。管理業務を主に担当する主任の森口順子氏は、次のように振り返ります。

「来園の時ばかりでなく、保護者の方が園外に出る際にも私たちが解錠することが多かったですね。こんな状況なので朝夕の来園者が集中する時間帯などは、まさに一時も事務室から離れられないほどの忙しさでした。」(森口氏)

もしも席を離れている時に来園があった場合、保護者を待たせてご不便をかけてしまう恐れもあります。エントランスの開閉という単純な作業に、多大な業務負荷と気配りが求められていたのです。

導入の経緯

指紋認証にはない、「手のひら静脈認証」のメリット

このような課題を解決するためにハピネス神石保育園様が選択したのが、富士通の「手のひら静脈認証」の導入でした。その経緯について、ハピネス神石保育園様の運営を統括する盛尾季史氏は次のように語ります。

「エントランスの管理については開園してから問題があると感じました。そこで自分なりにいろいろと検討してITシステムを導入することを考えたのです。多少投資が必要でも、セキュリティをおろそかにすることはできないと判断しました。」(盛尾季史氏)

最初に検討していたのは、指紋認証(注1)によるシステムだったそうです。指紋認証の資料を収集するためにビジネスショー(第1回 地域防災防犯技術展)に立ち寄ったところ、そこで富士通の「手のひら静脈認証」のブースに出会い、興味を感じて説明を聞いたのがきっかけでした。資料を持ち帰り自分なりに調べてみて、すぐに「これだ!」と感じました。

「指紋認証で懸念していたのは個人情報の問題です。あらかじめ指紋を登録することについて、やはり一般の人には抵抗感があります。その点、”手のひら静脈認証”なら気軽ですし、登録も認証もスムーズにできると思ったのです。」(盛尾季史氏)

「手のひら静脈認証」の導入にあたっては、事前に保護者アンケートを実施しました。このような取り組みについては多様な考え方があるため、反対する方も多いのではないかと予想していたところ、反対は10パーセントにも満たなかったそうです。このような数字にも保護者の方々のセキュリティに対する関心の高さがうかがわれます。こうして2007年7月、ハピネス神石保育園様は「手のひら静脈認証」の導入を決定しました。

富士通の「手のひら静脈認証」は、すでに多くの大規模企業のお客さまに導入され高い評価を獲得しています。また、最近ではセキュリティ意識の高まりから、教育や公共など比較的小規模な機関・企業からの問い合わせも増加しています。このようなニーズの拡大に対応して、富士通ではパートナー企業との連携によるきめ細かなサービス体制を整えています。今回のハピネス神石保育園様の導入についても、パートナー企業である日新電設株式会社(注2)との連携のもとに進めました。
システムの構築にあたっては、ひとつ大きなテーマがありました。それは、既存建物との整合性という問題です。

「エントランス部分は当園のシンボルでもあるので、いかにも後から付けたような感じの設備にはしたくありませんでした。そこで、エントランスと整合性のある外観にこだわったのです」(盛尾憲子氏)

最初に浮上したプランは、エントランスの柱部分に認証装置を埋め込む方式でした。しかし、このプランは建物の強度などの観点から問題があることが判明。施工業者も交えて検討を重ねた結果、最終的にはエントランスに隣接する事務室の窓枠の一部を加工して設置する案が採用されました。

設置工事が行われたのは、休園日である2007年11月末の日曜日。作業は1日で完了し、翌月曜日から早速「手のひら静脈認証」による入園管理がスタートしました。

入園管理システム システム概要図

導入の効果

ID番号と手かざしの複合によって利用者を認証

森口 順子
ハピネス神石保育園 主任

ハピネス神石保育園様が導入した「手のひら静脈認証」システムは、ID番号と手のひら静脈による2つの認証を複合させた方式を採用しています。利用者は、認証装置にあるテンキーを使ってまずID番号を入力し、次にセンサーに手のひらをかざします。一方、エントランスのドアには電気錠が設けられており、利用者が認証されるとシステムから信号が送られ解錠を行います。

登録外の利用者が来園した場合にはインターフォンを押してもらい、管理スタッフが直接確認した上で解錠しています。また、利用者が園内から外に出る場合には指定のボタンを自分で押して解錠することになっており、これらの仕組みは園児たちが誤って操作しないように設置場所や管理方法など十分に配慮されています。

また、登録にあたっては専用の読み取り装置が用意されており、センサーによる認証と同じように、装置に手をかざすだけで簡単に登録を行えます。利用者の登録については、特別な期間は設けず、システムの始動日から来園した保護者の方を随時登録していきました。

さて、その成果について森口氏は次のように語ります。
「最新の設備を導入したということで、保護者の方々の反響は大きいですね。しかし、実際にはスタートして間もないこともあって、まだ十分に機能していない面があります。中には上手に認証できない利用者もいて改善を図っているところです。それでも不満の声はほとんど聞かれないので、保護者の方々の間での評価は高いと感じています。」(森口氏)

稼働とともに先進の機能を発揮する一方で、森口氏の言葉にもあるようにいくつかの課題点も浮上してきました。たとえば、子どもの手を引いたり荷物を抱えたり両手がふさがっている場合など、認証に手間がかかるという問題があります。また、認証率の低い利用者については再登録を進めており、これらの改善とともに成果も着実にあがりつつあります。

将来の展望

新たな保育園でも「手のひら静脈認証」を導入

「園児の安全確保について職員全員が危機管理として共通の認識に立ち、取り組むことはとても重要ですし、安全の確保に限界はありません。”手のひら静脈認証”については、今後も他施設への導入を検討していきたいと考えています。」(盛尾憲子氏)

と語るように、大阪福祉会様では「手のひら静脈認証」の新たな導入を検討中です。ハピネス神石保育園に続いて、2009年に新たな保育園をオープンする計画を進めており、この保育園ではすでにプランニングの段階から建物と一体化させた構築を検討しています。
また、他に運営する老人福祉施設などにおいてもセキュリティ管理は重大なテーマです。今後は、これらセキュリティをはじめITシステムの活用をさらに積極的に進めていきます。

このように安心・安全にこだわりIT活用を進める大阪福祉会様に対して、富士通は、パートナー企業との連携のもと今後もより充実したサポートをご提供していきます。

【ハピネス神石保育園様 施設概要】

責任者 盛尾憲子
所在地 〒590-0804 大阪府堺市堺区緑ヶ丘南町2-54-1
設立 2007年4月1日
保育理念 子どもたち一人ひとりが園生活の主人公となり、よく食べ・よく遊び、健康で生き生きとたくましい子どもに育つよう、保育士は、保護者とともに環境を整え、じっくりと関わりながら温かく接していきます。
ホームページ 社会福祉法人 大阪福祉会 ハピネス神石保育園

用語解説

注1: 指紋認証
手の指紋を利用して個人認証を行うシステム。認証にあたっては、あらかじめ利用者の指紋を登録しておくことが必要となる。
注2: 日新電設株式会社
構内電話システムやビル管理システムをはじめ、最新のIPネットワークシステムや各種認証方式の入園管理など情報漏洩対策システム・防犯システムの提案を提供。
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